土間と猫の午後

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DP2 Merrill / 30mmf2.8

 暑い日は、猫がいるところに行けば、だいたい大丈夫だと思っています。
 そうなんだよなあ、実際。

 以下、ピュアすぎる愚痴。
 自分で書いてて、セリーヌ「夜の果ての旅」を思い出した。

 涼しい部屋でゆっくり創作活動に励もうとしていたのですけど、齢91にもなる毒吐きコブラが、やれ電子レンジは体に悪いだの、お前の年金は安いだの、コンビニか工場で働けだの、もうすぐ戦争だからお前も行くんだだの(白兵戦?)、スーパーへ連れてって餃子を作らせろだの、苦土苦土と質の悪い愚痴をなすりつけて来やがります。
 むかつくのでイヤホンでジミとかいう黒人が弾く上手いギターなど聴くことにしていると、視界の端でうろちょろ、炎天下で20分おきに庭で水を撒きまくるので(先週、ついに玄関脇の植木にキノコが生えました)、止める→悪態をつかれる、また止める→また悪態をつかれる……もう限界、僕のクリエイトの心は破壊されてしまいました。

 これ……すごく嫌な話でしょ。 
 こりゃもう家を脱出してツタヤ・オフィス(要は本屋さんの一角のカフェコーナー)で仕事しますわよね。
 クリエイティヴィティが粉砕され、楽しいことを考えられないので、休みなのに仕事しますわよね。
 するとどうだろう……何用か、1時間おきに電話かけてきやがる。全部無視します。
 こういう人ほど頑丈にできていて、いい人ほど早く死んでいくのはなぜなのだろう?
 
 すごくすさんだ気持ちで、何もかもが憎く見え、向こうの席で楽しげに旅行の計画を立てているカップル、その周辺だけが淡いピンクか水色みたいな色に見えるような、で、その男が着てるTシャツの文字ですけど……グレート……グレート何とか、と文字を読もうとしていると、そいつと目が合ってしまい、先に目を逸らした方が負けだろうと思ってジトッとやってしまったり(それには勝った)、パン屋さんのカレーパンが一個150円もする、それに対して、このろくでなしのカレーパンめ! 空洞野郎め! と小声で呪いをかけてみたりし、

 要するに、こんなすさんだ気持ちでは、人を楽しくさせたり前向きにさせたりするのが目的のモノ造りなんて、できはしません。
 今日は日曜日で、あんなに! あんなにポジティブなやる気があったのに……すごい喪失感に愕然とします。
 失ったものを思うと、例えばそれはきれいな鳥の雛のようなものです。
 僕の胸の内には珍しくも憤怒がわき起こり、おのれ今日こそはタダでは済まさんぞ、滅汰滅汰にしてやると決心をし、ホームセンターに寄って帰ったら、相手はもう自分のしたことを全部忘れておった。
 一瞬、こんなくそ環境全部捨ててどこか行きたくなっちゃった。


 こういう時は、アマゾンの不思議なリモコンで米国のおもしろドラマ「プリーチャー」でも見ましょうよ(「他人のプライムで映画をみる」の諺の通り)。
 ドミニク・クーパー演じる牧師は、ものすげえ強い悪党彼女、やさぐれヴァンパイアと三人で、神を探す旅に出る。
 いま、教会に降臨した神が変な三流役者だったってことがバレて、派遣元のマネージャーにスカウトだと嘘をついてそいつの居所を聞き出そうとしてるところ。
 「で、一体何の仕事に彼を?」
 「ゲーム・オブ・スローンズだ……」 
 「マジで……」
 毎回けっこう血がドバドバ出るので、見ないほうがいい人は見ないほうがいいよ。
 面白いけど。


(書いてプリーチャーを見たら、すっきりしました。22時だけど。いろいろ、ありがとうね)

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