朝の光

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DP2 Merrill / 30mmf2.8

 山あいの町の朝は、みずみずしい。

 暑い中、頑張って仕事に打ち込んでいますが、暑いですね。
 それでもウチの方はまだマシだと思います。
 色々なところに出かけてみると、関東平野のこの辺というのはいかにもつまらない地域だなあと思うんですが、海からの風に守られているので、少し涼しく少し暖かい。
 津波もここまでは来なかったし、地盤もこの周辺は丈夫だということが先の震災でわかった(すぐ近くの地域は液状化したけど)。

(以下、読み物としてつづく)


 豪雨災害の映像を見ると、やはり山背負ってる地形というのは怖いです。
 建設業をやってた時、地盤調査や崖条例などで引っかかり……というところにいくつも出くわしました。
 何だか、腐った水草みたいな異様な地層が被さるように一帯を覆ってたり、絶えず水がじゃあじゃあ湧いていたり。
 土壌改良にパイル打ちに防土壁に、それが済んでからようやく建物の工事に取り掛かる。
 考えてみれば、我々が工事しづらい場所というのは、生活にも問題が起きる可能性が高いのだと思います。
 それでも、先祖のくれた土地だとか、そこに住む理由があるから住むんだろうと察しますが……。
 (例えば、過去に記事に書いたこの土地は、近くの川の水面よりも地盤が低く、ほとんど雨のたびに浸水している……やべえ。)

 しかし、今住んでいるここも、かつては「陸の孤島」と呼ばれた不毛かつ最果ての地。
 ひとたび何か災害に襲われれば我々は飢えるしかなく、限りあるガソリンやドラッグストアーの食料を求めて、マッドマックスじみた狂気に支配されてしまうかもしれない。
 茶化しているようですが、震災の時は近い感じがありました……。
 コンビナートに巨大石油貯蔵タンクやマテリアルの山はあるけれど、それではどうしようもない。
 メガソーラーや風車も企業の持ちモンだ。芋を植えろったってそうはいかない。

 しかし、肝心なのは、いざという時焦らないことと取り乱さないことだと思います。
 この先どうなる? と悪い想像をしてしまって、皆が一斉に物資に群がる。
 その光景を見て、自分が得られないと焦り、混乱と争いが起こる。
 隣人同士助け合おうと言ったって、自分が真っ先に取り乱していては何にもならない。
 それを前回の震災で学んだように思います。

 山深いところで孤立したらそんな風にはいかないのでしょうが、だからこそ平野の民の心得はそうあるべきだと。
 自信を持って、つまらない地方の人間だと言えるようになろう。


 ……って、言っても、ひとつアレなのが原発ですよね。
 福島のメルトダウンも寿命が縮みましたが、東海村の核燃料が再臨界しちゃった時、アレはマジで怖かったです。
 町内のスピーカーからいきなり「東海村の原発が事故ったから直ちに家に入って外へは出るな、洗濯物はしまえ、換気扇とかエアコンも止めろ」って言われたら、常識がある人なら狂乱します。
 災害大百科なのに、各辺境にもれなく原発がある。しかも世界で唯一核攻撃された国。日本はものすごい。

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