巨樹を訪ねる 法雲寺のビャクシン

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K-1 / HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

 旅も兵庫県に入り、近畿まで貫通するつもりだったところで、ふと近くに巨樹はなかったかと調べたところ、30分ほど走った辺りにこのビャクシンがあることを知りました。
 地上1.3メートルの箇所で計測するという巨樹の掟に従うと、日本最大となる幹周を誇る「法雲寺のビャクシン」です。

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 「苔縄」という個性的な地名ののんびりした地域を走っていき、千種川を渡って、山にぶつかるようなところで止まる。
 そこに目指す場所、法雲寺が見えます。
 大屋根のすぐそばの濃い緑色の山のような茂り……独特な枝葉の様子からもすぐにそれとわかる、あれが今回の巨樹です。

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 お寺は木戸が閉じていましたが、鍵はかかっておらず。
 ここまで来ておいて見ずに帰る手はないので、短時間だけお邪魔することにしました。
 進んでいくと……すぐに巨大な幹に行く手を塞がれます。
 
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 ご登場。
 これがビャクシンだとはにわかに信じがたいような巨樹ぶりです。

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 主幹が三又に分かれ、さらにそれが分岐していきます。
 ここへ来る時に見かけた案内板には「ビャクシンスギ」なんていう文字も見えましたが、同じ針葉樹であるものの、スギとは別種のはず。
 そう思っていましたが、こうして目の当たりにすると、そう呼びたくなる気持ちもわかるような気がしました。

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 ガサガサした樹皮は杉に似ているし、この樹に関しては背丈もかなり高く、杉のように見えなくもない立ち姿です。
 杉に似ているからスギと呼ばれつつも杉ではないのだが、並みの杉よりもよほど大きいのがすごいところ。

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 枝分かれした幹も、アンバランスなほどに広がっていきつつ、かなりの太さを誇っています。
 筋骨隆々とした、力が漲っているように感じさせる樹形で、とても見応えがあります。
 まるでバキバキと音を立てて大きくなったかのような錯覚を覚えます。

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 樹勢旺盛。
 たびたび枝下ろしされたらしき跡が見られますが、そうでなければ寺の敷地を覆い尽くしたり、建物を脅かしたりしていたことでしょう。

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 解説文。
 樹種は英語でいうと「ジャパニーズ・サイプレス・ファミリー」と書いてありますね。
 ジャパニーズ・サイプレスまでだと、つまりはヒノキのこと。
 確かにビャクシン、イブキはヒノキの仲間です。
 そういえば、石段を上がって来てお寺の境内に至ると、独特なこの樹の芳香を感じるのです。

 寺の創建と同時に植えられた記念樹であるとのこと。
 お寺ある限り、命を繋いでいってほしいですね。


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「法雲寺のビャクシン」
 兵庫県赤穂郡上郡町苔縄 法雲寺
 樹齢:800年
 樹種:ビャクシン
 樹高:26メートル
 幹周:9.8メートル

2コメント

RYO-JI  

これがおっしゃっていたビャクシンですね!
あまり見慣れない樹ということもあって、大きさや表皮からスギだと思ってしまいますよ。
まったく知らなかった巨樹ですけど、コレってビャクシン界では最大級のスゴイ奴ですか。
あぁ、関西圏にありながら先を越されちゃって悔しいやら羨ましいやら(笑)。
サイズはもちろん樹齢や希少性から天然記念物に指定し、もっと大切に保護してほしいと思えるような巨樹ですね。

2017/12/31 (Sun) 00:47 | EDIT | REPLY |   

狛  

RYO-JIさん>
クス、クス、クス、クス、クス、クス、クス……(中略)ときて、初めて違う樹種がビャクシンです(笑)
以前載せた「沼のビャクシン」とはまた違った姿で、印象的には杉っぽいですよね。
ビャクシンってこんなにでかくなるんだ!? という樹でした。

関西圏に殴り込みですみません!
とはいえ、やはり実物の迫力は写真だけでは語れないものですから。
だからこそ僕も、来年もどこか遠く出かけて行って、探し求めたいものだと願ってやみません。
というか、出かけますよ来年も!
やめられませんね、当分(笑)。



2017/12/31 (Sun) 18:33 | EDIT | REPLY |   

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