西日本長距離車旅 秋芳洞に入ってみる

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K-1 / FA 35mmf2

 上は大風、下は大水、なーんだ。
 答えは…………めんどくさいなあ、誰か面白い答え考えて。

 なにこれ。すいませんねえ。
 ホーバー・クラフトかなんか?
 当然・不正解。

 原っぱに日常を感じている人がこの日本にどれだけいるものかは別として、非現実感ある原っぱであるところの秋吉台の地下には、地質学的驚嘆を内部にいっぱい詰め込んだ大空洞である秋芳洞が存在しております。
 なんて回りくどい文章なんだろう。
 この辺りはおそらく巨大石灰岩の横たわる地形であって、やわで穴が空きやすいもんだから、水の流れでこのような大規模な洞穴ができあがるのでしょう。
 「秋芳洞」と「秋吉台」と字が異なっているのにも注目されたし。陛下が見に来られた時に「よし、とはコッチの字であろうず」と仰られたとかどうだか、そういうことです。

 ちょっとあまり見たくない昭和(失礼)をとどめている土産物屋街みたいなところを抜けてって、入場料1200円を払う。洞窟なのに高いよなあ……なんて思いながら。
 料金所付近ではそんなダウナーだった気持ちも、いざ実際の洞窟の入り口まで来るといやがおうにも冒険心が駆り立てられます。
 こんなだったんですね。ドウドウと水が出ておる。
 すげえ、ディズニーみたい、ジャングル何とかみたい。

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 一歩入るとそこは驚愕の地底大空洞です。
 ワクワクしますねえ。

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 おおー、これが有名な「百枚皿」というやつだ。
 ひたひたと上から水が降りて来て下の皿に、そしてまたひたひたと下の皿に、そしてまたひたひた……きれいだなあ。
 これを初めて見つけた人はびっくりしただろうなあ。

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 大空洞。
 うーむ、ここまで広大だとは思わなんだ。
 というのもです、実際はもっともっと暗くて、ここまでは見えないんです。
 普段樹ばっかり撮ってるので高感度はあまり使わないんですが、ストロボは持ってないし、たまにはと思いました。
 ISO12800って、こういうところでも手持ちで撮れるんですね。
 こんな暗いのによく見えるなお前、そうカメラに言いたくなる。

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 なんかドロドローっとしたやつ。
 これができるのに3万年くらいかかる。
 すごいスケール、次から次に出て来る奇観に言葉も出ません。

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 洞窟の最深部近くにそびえる大生成物「黄金柱」。
 巨大さ、ギーガーめいたフォルム、色にも目を奪われます。

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 うーむ。
 息を呑んでしばらく見上げていると、大阪っぽいおっさんたちの団体がやって来て、
「ん……なーん、ただの岩やーん!」
 ……だそうです。

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 くらげ。
 きのこ。
 おばけ。
 なんか。
 これが地球の臓物の内側なんだな、なんてことを思う光景です。

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 このでかい塊ができるのに10万年くらいかかる。

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 これも(他に言うこともない)。

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 洞窟を最後まで(数十分)歩いて終わりまで行くと、そこから地上に出られます。
 出られますが、車を停めた入り口付近までまた歩いて戻るかバスに乗らなければいけない。まあ、そりゃあそうなんですけど。
 そういうわけで大抵の人は踵を返し、また洞窟内を歩いて戻って行きます。 

 せっかくなんで、一度見た鍾乳石の数々を違う感じで撮り直したり。
 もう、こんなもん(いい意味で「こんなもん」)低感度でじりじり綺麗に撮ろうなんて気もないので、ISO12800のまま、さくさく、手持ちで撮って行くのですが。
 さくさく撮ってて、あっ、さっきも行きにすれ違いましたねというお兄さんたちの横を通った時……
「ペンタックスかよ!!」
 ……な、なんですかそれは。
 お兄さんたち、二十代と思しき洒落た二人組でしたが、彼らはキヤノン社の一眼をちゃんと三脚にマウントしてちゃんと撮っておられ、ゆえにこちらの野蛮な撮影スタイルが気になったようです。
 多分、あいつ手持ちでへらへら撮ってやがって、見たことないカメラだし何なの? 、等言われてたっぽい。
 そうですよペンタックスだよ悪いか、こいつとまあまあな旅をしてんですよ。

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 うん、そういうわけでかなり満喫できました、大洞窟。
 来てよかった。

 秋吉台といい秋芳洞といい、見るべきものを見た良い一日でした。
 有名なところは行ったことがなくても既視感を覚えるようなこともあるけど、その場に来てみると、やはり改めて自分がそこにいる不思議と言いますか、遠くまで来たんだという実感を湧かせてくれますね。
 山口県も見どころがあっていろいろと面白い。

 洞窟から出て来たらもう16時半を回る頃、天気が悪いので日暮れのような暗さです。
 駐車場の車に戻って来て、うー、やっぱり今日もちょっと低血糖っぽいと少し頭痛を感じつつエンジンをかけたら、隣にいたエクストレイルが、さっきの二人組のお兄さんたちの車でした。
 ああすみませんね、車はスバルですよ! さようなら!

 その先一時間強走って、防府市に入りました。
 嬉しいことに、この日はなんと! ホテルに宿泊です。
 この旅出発して初めてのまともな宿での宿泊。とてもうれしい。
 チェックインしたら、まず何はともあれ洗濯を仕掛けに行きました。一階部屋で洗濯機のすぐ近くだったのがとてもうれしい。
 やけに広く見えるふかふかのベッドにとりあえず横になって、テレビなんかもつけてみる。今日撮った写真……は、夜になったら整理するから、カメラは置いとく。とてもうれしい。
 
 洗濯が終わって、吉野家にご飯を食べに行きました。
 お腹がとにかくすいていまして、ホテルの近くに教会があるらしく、
「カトリック教会」
 と書いてあったのを、
「ガーリック教会」
 と読んでしまい、ガ、ガーリック教会!? と二度見して、事故しそうになったの。

 ……生姜焼き定食って言って、生姜が別に出てくるのはいかがであろうか。
 と、もくもく食べながら。
 うーんと、明日からはまたちょっと違った日が続きます。
 いよいよ、この旅の真のメインと言ってもいいイベント……冴えたあの人、この人、そういうお方たちに会いに出かけるのです。
 ドキドキしますね。緊張しますよ。
 今晩眠れるかな、やっぱり車で寝ようかな。
 ……なんて言って、写真の整理をするのも忘れて、やっぱりベッドに入った途端、意識を失ったのでした。

(続く)

4コメント

さかした  

秋芳洞(∩´∀`)∩
すげえテンション上がる上がる!
修学旅行で一番テンション上がったのが秋吉台と秋芳洞だったなぁ。
地上との落差がすごいの。興奮していつも以上にしゃべってたもんなw

ペンタ使いさんはいつも尊敬のまなざしで見ておりますよ、このキヤノン使いは。
キヤノンってある程度のことはやってくれるから誰でも撮れちゃう感は否めないんですよね。
それっていばれることじゃないしさ、うん。
キヤノン使い的にはそんな通りすがりに意味不明な文句言うとか恥ずかしいし申し訳なくて。
ごめんね(´・ω・`)

2017/11/28 (Tue) 22:44 | EDIT | REPLY |   

atushi  

おおっ、なんと秋芳洞にまで!
土産物街近くの駐車場代はぼったくり価格ですが狛さん大丈夫でしたか?

ブログお休み中にスマホでブログ見てて早くコメントしないと
atushiさんご登場の旅日記を書くのが迫っているので・・・
とか狛さんが心配してるんじゃないかと焦っていたatushiですどうも。

秋芳洞、小学生以来行ってないですねえ。
壇ノ浦の戦いで敗れた平景清が潜んでいたっつー景清洞が
ヘルメットとライトと長靴借りて洞窟の中の川をジャブジャブ進む洞窟探検が出来ておもしろいんですよ。

最近の高性能デジカメはあの暗さでもちゃんと写真が撮れるんですねえ。
お、恐ろしい・・・

写真が趣味の人達には機材至上主義みたいな人達がいますよねえ。
特に男性。
三脚使う人達の中には写真はカッチリ撮るべきだ!みたいな人達も。
ああいう人達は大抵ポストカードか旅雑誌的な定番の風景写真を撮り
ポートレート撮ってもミュージシャンのPV風やグラビア的なよく見る写真撮ってんですよ。
で、そうして綺麗に撮れた写真に満足しきってる。
そうだそうだ、きっとそうだ。

あっ、そのカトリック教会僕の行ってた幼稚園の敷地内にあるんです。
園長先生が白ひげのサンタクロースみたいな外人の神父さんでした。

2017/11/29 (Wed) 02:52 | EDIT | REPLY |   

狛  

さかしたさん>
どうくつたんけん!!
修学旅行でとは、これまた遠くまで来られたもんですよね。
グアムとか行くよりはるかに遠いかも……。
こういう名所はまあ別に今回じゃなくてもいいし、とか、決めてかかってるのが常なんですが、僕もこのどでかい空間には圧倒されてはしゃいでました。

はしゃいでたからか、結構鬱陶しかったんでしょう(笑)。
ペンタックスユーザーは結局自分が気に入ったものしか使わないのに、黄色や赤のメーカーにはいつも嫉妬を感じていて……って、それは僕だけですね!
いやでも、実際ご覧の通り、K-1も大したもんでしょう?
楽しく撮りすぎてて、きっと兄さんたちも驚いたんでしょう。
あと、僕がうろちょろしすぎ。

2017/11/29 (Wed) 21:16 | EDIT | REPLY |   

狛  

atushiさん>
復活嬉しいです!!
なんで駐車場の件、事前に教えてくれなかったんです……番所のジジイと目が合った途端、しまった!と思いましたよ。

そう、僕も「たくさんのふしぎ」で秋吉台とどうくつたんけんを読んで以来、あのジャブジャブたんけんがしたかったのですが、今回は都合。
今度来たらやると思います。

やってみたら結構いけました。
最初51200でやったら流石に画質が良くなかったので、このくらいに。
なんちゅうか、きっと初めて1年以内くらいとか、一番面白い時期なんじゃないかと。
案外バリバリのプロだったらどうしよう……。
まあでもatushiさんもわかると思いますが、新しい機材のことでワクワクできる時分というのが結構一番楽しい時期なのかもしれませんよね。
僕もかつてそうでした。毎月レンズ買ってね。
今は道具は道具、がしがし使って使い倒す方に行ってますね、明らかに。

あのガーリック教会を知ってるとは、やはりほんとにご近所だったんですね。
防府市でのあの朝の回も、今書いてるところです。
うふふふふ……。

2017/11/29 (Wed) 21:34 | EDIT | REPLY |   

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