巨樹を訪ねる 波崎の大タブの樹

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DP2 Merrill / 30mmf2.8
K-7 / CZJ Flektogon 20mmf2.8

一本の樹でありながら、ほとんどひとつの森のよう。
近寄ってみると、太い腕をうねらせた巨大な蛸のお化けのようにも見える。
今にも抱きすくめられてしまいそうな迫力に、ちょっと尻込みしてしまいそうになる……。
巨樹を訪ね歩いてみよう、と思い立って、ならば事始めは身近なところから。
頑張れば自転車で行けるような距離にすごく大きな樹がある、あれだ、まずはあれに改めて会いに行こう、という次第です。
「波崎の大タブの樹」です。

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この樹は神善寺というお寺の敷地内にあります。
お寺の近くまで来ると、そこだけこんもりと緑が盛り上がって見えます。
以前載せたタブの樹の写真は、このお寺の門のすぐ脇の光景。
親玉である大タブの樹の子孫にあたる樹で間違いないと思いますが、周囲にも何本も立派なタブの樹が茂っています。

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門をくぐると、その巨大な姿に、すぐに目を奪われます。

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いくつものお地蔵さんに囲まれた根元。
境内を覆うような広い枝振りを、これでしっかり支えているんですね。

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真ん中に丸く膨らんだところがあり、何だかちょっと頭とか顔のようです。
だから蛸のようだと思ったのかな。

とにかく、枝振りが何度見てもものすごい。
ウワー、と、どうしたって仰け反るように見上げて、そのまま後ろに倒れそうになります。
本によると、日本で第三位のタブの巨樹としてランクされている樹だそうです。

タブの樹はクスの仲間で、神社やお寺によく植えられている樹です。
潮風や湿気にも強いようです。
ここも地域的には海沿いと言ってよく、もしかしたら、このお寺ができて樹が植えられた当時は、もっと潮風が当たった場所だったかもしれません。

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枝は横に横にと伸びていて、それを支えるためにコンクリートの支柱が建造されています。
何年か前に枝の一本が折れたようで、何も支えていない柱もありましたが、樹の勢いはまだまだ旺盛です。
迫力もさることながら、この形と勢いに、見ていて元気をもらえるような巨樹です。

お寺も綺麗に管理されており、お彼岸だったので、お墓参りの人たちもたくさんいました。
檀家の人たちも親しみを持っている様子で、樹に手を合わせて行く人もいました。
自分の家のお墓を、こんな樹が守ってくれているのって、とてもいいなあと思います。

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解説文。
火伏せの樹としても有名らしく、空襲の時もこの樹が火を防いだという話もあるようです(ちなみに、国道から入って行く目印も地域の消防小屋でした)。

改めて訪れてみて、近所と言っていいところにこんな個性的でパワフルな樹があることを嬉しく思いました。
また何度も会いに来るとしましょう。



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「波崎の大タブ」
茨城県神栖市 神善寺
樹齢:700年から1000年
樹種:タブ
樹高:15メートル
幹周:8メートル

2コメント

RYO-JI  

見事な巨樹ですね!
コンクリートの支柱っていうのは初めて見ました。
それだけスゴイ樹なんでしょうね。
次の巨樹も楽しみにしてます。

2015/04/16 (Thu) 22:01 | EDIT | REPLY |   

狛  

RYO-JIさん>
おはようございます。
まさに、写真にどう撮っていいのか迷うような大迫力です。
地域の人に大事にされていて、愛されていると感じるのがまた心地いいですね。
車で行ける距離にも何本かスゴイのがあると知ったので、楽しみに待っててください(笑)。

2015/04/17 (Fri) 05:19 | EDIT | REPLY |   

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