アブストラクト・モーニング

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僕のカメラは時々こういう写真を残している。

今朝のそれこそ抽象的情景よ(意識がボンヤリとしていただけ)。
カメラを持って行けませんでしたので、テキストオンリーでお伝えしようと思います。

昨晩は仕事の後に年度末の飲み会がありまして、まあ、飲めないのに飲んで。
田舎なんで喰いきれないほどごちそうが出るんで、パックに詰めて持って帰ろうとしたら、僕の有頭海老フライ4尾を含むごちそうパックを、誰かが間違って持って行きやがった。

それはそうと、二次会は浜通りの恐ろしげなカラオケスナック。
ほんとうにここに入るんですか……という扉を開くと、これはなんだ、あれだ、既視感を頼りに一番近い言葉を引くなら、ホ、ホーンテッド・マンションではなかろうか。
壁は腸壁のようなくすんだ赤色のビロードのようなもんが貼られ、埃が溜まり、焼けたような照明、蜘蛛の巣が張り、グラスは曇っている。
湿気た乾きもの、お通しはなぜかトロロ芋、自分の死ぬ時の顔が写りそうな巨大な姿見、魔女のように笑うママ。

そこで、我々はカラオケをしました。
フラフラのゾンビダンス……もといツイストのステップらしきものを踏みながらおっさんが軽妙に挑発してくるので、「ギザギザハートの子守唄」をデュエットし、二人で「ハッ」とか叫んだ瞬間、摂取したアルコールが一気に脳髄を犯し、ガードレールに花添えたわけでもないのに涙が溢れました。
失われた僕のごちそうパック。

24時、定員越えの乗用車に詰め込まれて会社に搬送され、雑魚寝。
3時過ぎに勝手に目が開き、眠れず、常夜灯で松谷みよ子「近代民話考9」を読んでいるうち、自分が寝ているのか寝ていないのかわからないまま夜明け。
ぐらぐらしているけど一晩経ったし良いだろう、第一自分には日曜一日で片付けねばならない用事がたくさんあるのだ、と、運転して帰る途中、日曜なんだからいつもの朝市が出ている、あすこで今川焼や団子や兄貴の焼きそばを買って朝飯とし、同時にごちそうパックの無念も晴らす、という妙案が浮かびました。

わたくし「黒4ツください」
今川焼屋の親父「なんだい、今日も仕事なのかよ?」
わたし「(自分の仕事着姿を奇妙そうに見て)……いや、帰りで。飲み会の帰り」
今川焼屋「朝まで飲んでたのか! そんで手ぶらで帰るのもナンだってわけだ」
俺「……いや違……まあ、そういう、いいや別に」
今「ウワハハ、それが男ってもんよ!」

そこまで言うなら一個おまけしろよケチ、と思いつつも、珍しいことを言われて、くたびれた朝がちょっとばかし清々しくも感じたのでした。
よし、がんばるぞ。
次回のカラオケまでに吉幾三「俺ァ東京さ行くだ」を唄えるようにね。

4コメント

ぴよ社長  

若いっていいなぁ〜。
私にはこういう遊び方がもうできない(笑)
「黒4ツ」って、あんこの事ですか?
エビフライは、間違ったフリをして誰かが狙っていたのかも?
なんてったって「有頭」ですからね!

あ〜、若いっていいなぁ〜、ほんとにいいなぁ〜。

2015/03/30 (Mon) 10:24 | EDIT | REPLY |   

NOBU  

こんにちは

 狛さん、こんにちは。

 ホーンテッドマンション…クスっと笑いました。
 雰囲気、伝わってきます。

 関係ないですが…ちょっとだけ。
 ある会社の某部署でカラオケに行って…「セーラー服と機関銃」がかかると、年配の上司が「ビートがきいているね」と言いたとか言わないとか。

 この話、結構好きです。

2015/03/30 (Mon) 21:57 | EDIT | REPLY |   

狛  

ぴよ社長さん>
酒に弱いし歌もヘタだから、けっこうツラいんですけどね。
海老フライは実際おいしかったので、要らないという人のまでもらって、弁当のおかずにしようと思っていたのに……悔やんでも悔やみ切れません。
あ、黒はあんこです(笑)。

2015/03/31 (Tue) 06:44 | EDIT | REPLY |   

狛  

NOBUさん>
すみません、若造のため、「セーラー服と機関銃」はよくわかりません。
うちのカラオケではかかったことがなかったかな。

意外と演歌率が高いんですよ(意外でもないか)。
酔っぱらいのおっさんに、僕が以前の会で「吾亦紅」を歌ったと誤解されており、勝手にエントリされてマイクを渡されました。
一度も聴いたことがない暗い歌を歌うという、貴重な体験でした。

次あそこに行ったら写真を撮ってこようと思いますが、次行くのか? あるいはまだあるのか? というところで疑問です。

2015/03/31 (Tue) 06:51 | EDIT | REPLY |   

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